猿が島へ行った

まえおき

はてなブログ、何も触らないで書くと行間が広すぎて読みにくいですね。

古いFC2ブログのようにもっとテキストぎっしりが好きなのですが・・・流行りか。

 

さて、内容はタイトルの通りです。

先日、愛車であるaprilia RSV milleに向かって発射された軽自動車ミサイルによってもたらされた保険金で、ミレを直さずここぞとばかりにXR250(後期)を買い、オフロードを始めました。

何やってんだ自分。

もっとも、古く不人気なバイクだけあって部品供給もなく、現状直る目処が経っていないので仕方が無いのですが・・・。

よって、しばらくの間、このブログは初心者オフライダーブログのような雰囲気に・・・なったらいいなぁ。

 

本日のつぶやき

去る事5/9(水)。

個人売買で入手したXR250(MD30)後期のナンバーを取得し、その足でかの有名なオフロードライダーの聖地?猿が島へ行ってきました。

台湾製のいかにもパチモン臭いハンドガードとボコボコの中古スキッドプレートをハンマーで引っ叩いて取り付け、3部山、空気圧もは1.8barもある状態のD605を履いたままで。

今朝まで降り続いた雨の事をコロッと忘れ(ナンバー取りに行った帰りで降られていたのに!)、ちょっとだけ偵察、という気持ちでマディみ溢れる猿が島の入口の坂を下ってしまったのが運の尽き。

もうね、なんなんでしょうね。

猿が島、ブログなどで情報収集はしていましたが、いざ行ってみたら池しかないんですよ。

コースの下見だけでも・・・と思い何故か入口から南下し、気がついたときには引くに引けない状態になっていたわけです。

 

あたり一面、沼、泥、丸石。もうそれしかない。

5分とたたないうちに早速泥で滑る上り坂を越えられず転倒。

ハンドルが斜面下側になったため、引き起こしに大変な苦労をしました。

何せ自分は体重50kgのもやしっ子。

カタログ133kg、実際はガード類でそれ以上に重くなり、120度ぐらいの角度で転倒しているXRを、タイヤを蹴飛ばし、スタンドを引っ張り、ハンドガードで引きずり倒して丸5分以上かけて起こす行為だけで、この倒立フォークと空冷というだけでジャケ買いしたような250ccバイクを今後乗っていく自信が、猿に来て15分と経たないうちに砕かれたのでした。

 

実際この日のコンディションは本当に酷くて、常連をして「私以外に走っているバイクを今日見ていない。あまりに酷い。2週走ったがもう帰る」と言わしめる程らしく、今日フラッと軽装できた自分は余程の酔狂者という扱いを受けてしまいました。

イヤコンナニナッテルナンテシラナカッタダケダヨ。

普段フラットなサンドであろう区間は全て足首より深い水溜りと、田んぼの中に足でも突っ込んだような底なしめいた泥の海でした。

あやうくブーツごと飲み込まれるところだったぜ・・・。

 

進もうにも、辺り一面沼。

引き返そうにも、辺り一面沼。

かといって恐らく今の自分がこの水溜りに突入したところで、転倒してエンジンが水を吸って徒歩で帰る羽目になるのは想像がつく。

覚悟を決めて走り抜けた脇の草地も実際は深い泥で、危うくバイクを自立させるところでした。

ここで埋まったら文字通り孤立無援なので本当に危なかった。

奇跡的に水没案件こそなかったものの、それでも斜面でうっかり前ブレーキをかけて転び、草に足を持っていかれ転び、丸石の上でリアがすっぽぬけ転び、酷いものでした。

おまけに途中で日が暮れてくるわ、脱出路は見失うわで殆ど遭難に近い有様。

すぐ目前30mに舗装された道路があり、クルマもビュンビュン走っているのを尻目に草薮の中で絡まった草を引きちぎり車体を引き起こしている時なんて、本当に自分は何をやっているのかと叫びだしたい気持ちに駆られていたり。

ていうかですね、何がきついって埋まったら最後のマディも怖いけど、一番怖いのがね、丸石。

この日は偵察程度だし・・・とニーガードを未装着で来たのがアダとなり、タンクが痛くてニーグリップはできないわ、転んだら膝割る確定だわで恐怖感からマトモなライディングもできない有様でした。

恐らく恐怖心が無い状態でも相当恐ろしいだろう区間で、身体が縮み上がっているのだから生きた心地がしませんでした。

丸石が最短ルートだということはわかっていても、それを迂回して更に道に迷う始末・・・。

それでもなんだかんだでコースを見つけ、ここでようやく、どうも自分は出口からかなり離れた場所まで行き過ぎてしまったらしいということに気づき、完全に日が落ちる頃にはどうにか出口に戻ってこれたのでした。

 

・・・・・

 

実は以前、加須のKTMショップのオフロードイベントで、レンタル車両で腰まで浸かるような水溜りや深いマディ、濡れたガレ坂などかなりハードなシチュエーションの経験があり、それが今回役立ちました。

これが河川敷でちょっと遊んだくらいの経験だったら、比喩ナシで帰ってこれなかったでしょう。

人間どこで何が役に立つかわからないものです。

お店には感謝しかありません。

この日、帰り道ではただただ苦いだけの思い出になったと思っていたはずなのに、洗車場の高圧洗車機で泥を落としているうちに(快感!!)だんだんと次回の攻略のアイデアが浮かんできて「あぁ、これがエンデューロという遊び方なんだな」と噛みしめた次第です。

あ、洗車後は余った時間でちゃんと地面の泥も流しましょう。

ここは公共の施設なので。

 

それでは、また。